てらぽにずむ

ボディビルダーのブログ。真面目もエロも趣味も自由に書きますので、閲覧は自己責任で。

人はホルモンに勝てない 〜ドーパミン①〜

人はホルモンに勝てない、というのは僕の名言です。勝手に作りましたが、実際そうだと思います。

ホルモンてのは、聞いたことない人はいないと思うんですけど、なんか身体の中でぴゅっぴゅって作られて、身体にめちゃくちゃ影響を及ぼす物質です。
テストステロン、ドーパミン、エンドルフィン、インスリン…聞いたことある方も、多いのでは。

男に女ホル(女性ホルモン)をぶちこめば女っぽくなってくし、(※やっぱ心身共に不調が出やすくなるby友人ニューハーフ)

スポーツ界の禁止薬物・ドーピングも、筋肉や身体能力をドンドコ上げていくホルモン剤が多いです。

ホルモンが強力すぎる…それもそのはず、50mプールに水を満タンに入れた状態を全身の血液の総量とすると、それにティースプーン1杯分のホルモン、これだけで十分な効力を発揮するらしいです。ほんとかよ。

まあそんなわけですから、外部から人為的に抽出したホルモンを人体にぶちこむと、そらエライ事になるわけです。

アルコール、ニコチン、麻薬、覚醒剤、ギャンブルみたいな不健全なものから、ネット、ゲームはたまた勉強やスポーツ、恋愛等まで、「依存or熱中」と呼べるような状態も、ホルモンによって生じ得ます。

ホルモンは、外部からぶちこむのに比較すると何十倍も効力は薄れるものの、自身の素のホルモン放出能力をある程度増幅することは可能です。
十分な睡眠、良質な魚の脂質、ビタミンD、運動習慣…これらは我らがナチュラル(ドーピング無使用)ボディビルでのテクニックですね。僕もそこからホルモンの強さを知り、筋肉関連以外でのホルモンにも興味を持つようになりました。


逆に、クソみたいな生活をしていると、ホルモンは中々出なくなったり、逆にずーっと垂れ流しにされてるのに全然効果が発揮できてないやんてなったりしちゃうんですね。


そんな中で今回は我々全員が使いこなさなければならない、ドーパミンについての話です。(あ、趣味の範囲なんで、間違えてても怒んないでね)


さて。ドーパミンとは、脳が、「〇〇が欲ちい!」と感じた時に、やる気を出させるために、「へいお待ち!」の掛け声宜しく、ドバドバァっと分泌されるホルモンです。


これだけだとあんまりイメージが湧かないと思うんですけど、このドーパミンはガチで強力で、100%これを読んでる皆さんも、今までの人生でお世話になってます。ていうか今日も出てます。毎日出てます。

基本的に生物が欲しいと思ったものは、やる気を出さないと手に入んないんですよね。

例えばマラソン大会。3kmでも42kmでもいいんですけど、大会でフルマラソン42.195km走り終わった後に、「うおおおお走るの楽しい!俺は走るのが好きだ!」と更に走る人間はいませんよね。

42.195kmまで走れるのに、43kmとか、44kmまで走る人間はいないんですよ。

更に走ることはせずに、42.195km完走した達成感に震えたり、喜んだりしてるわけです。

この、42.195km走らせるやる気の源がドーパミンです。

(これまで頑張ってきたから、今日この大会の舞台で、完走したい!記録を出したい!完走したら、めちゃくちゃ気持ちいいんだろうなァ〜〜!)

という報酬への欲求が、ドーパミンをガンガン出し、苦痛を打ち消してしまうんです。

例のためにマラソンを出しましたが、これは全ての物事においてそうです。例えば勉強or業務成績優秀な人間で、(こいつなんでこんなに頑張れるんだ?アホか?)って人、いますよね。これも、頑張ったらいい成績が手に入って、周りに勝てて、褒められたり讃えられたりする!自分でも気持ちイイ!その状態に、次の期間でもなりたい!!というやる気が起きてます。

つまり、良い歯車が延々と回っている状態です。別に彼らは聖人でも立派な人間でもなく、気持ちイイからやってるんです。これは僕も小学生の頃そうでした。勿論両親や教師、上司にシバかれてやってるタイプもいますが、自分からガリ勉で、「勉強や仕事を苦に感じないタイプ」は、大体気持ちイイからやってると思います。

僕はボディビルをかなり真剣にやっていますが、これも気持ちイイからやってるだけです。多分傍から見たら、というか客観視したら、「なんでそんなストイックになれんの?」というレベルでトレーニングしたり、食事を作ったりしています。ですが当の本人は、「もっともっとデカく強くなれる!!」と完全にイッちまってるわけです。楽しくて仕方ありません。常人離れした肉体という未来への強い欲望が、ドーパミンを6年間出し続け、苦痛を全て無くしているということになります。


このようにドーパミンは、恐ろしい力を持っています。使いこなせたら超強力で、毎日を生産的かつ気持ちイイという夢のような状態で暮らしていけるわけですね。


なぜこのような機能が備わっているかと言うと、そもそも生き物とは、「有益な刺激との接触を最大化し、有害な刺激との接触を再小化する」ことで生存する機能があるからです。ここらへんはwikipediaの丸パクリですが。

例えば飢えたライオンが獲物を追いかけるとき、苦しくても追いかけるのは、ライオンに生存のための欲求、食欲があり、それを満たす=有益な刺激との接触を図るため、その接触のための走る苦しみなんぞ打ち消そうと、ドーパミンがドバドバ出てるからです。

ドーパミンが出て、苦しみの無力化、メンタルの高揚、気持ちイイという感情が、ドンドコ上昇し、走る力を底上げしています。


人間の場合、これが勉強や仕事、スポーツといった場面でも出ているんですね。


さてとりあえず今回はここまで。次回では、ドーパミンの危険性、依存にならないために。そして、ドーパミンの使いこなし方について考察していきます。