てらぽにずむ

ボディビルダーのブログ。真面目もエロも趣味も自由に書きますので、閲覧は自己責任で。

人はホルモンに勝てない 〜ドーパミン②〜

前回の続きです。

ドーパミンを味方につけると圧倒的に社会で有利なわけですが、ところがどっこい、逆に我々はドーパミンを無理矢理余計なところで出させられているのが現状です。

それはSNSスマホゲーム、ジャンクフードなど。

特にスマホという媒体は凄まじいもので、世界中の超絶賢い科学者や研究者達が、どんどんユーザーが使い込むよう、報酬系を刺激するように開発されています。

たとえばSNSの「いいね」や、スマホの「通知」などはまさにそれで、アプリを開きたくなるような音や通知の出るタイミング、色やアイコンを開発していたり、「いいね」が来ていると、なんでか知らんけど嬉しくなってしまう、そうなる風に開発を繰り返しています。
使い手が意識しない程度の、微量の報酬となるような要素をうまーく組み込むことで、常にドーパミンをゆっくりと垂れ流しにさせ、スマホから離れられなくしているわけです。


なんだか根も葉もない陰謀論みたいに聞こえるかもしれませんが、「いいね」やスマホゲームの「ガチャ」などは、マジでドーパミンを出させに来てます。


前回で、報酬への欲望、やる気がドーパミンを出すと言いましたが、追加で、人は「手に入るか入らないか分からない報酬」や「予想外の報酬」に対し、ドキドキし、めちゃくちゃ興奮し、ドーパミンをわっしょいわっしょい出すという性質があるのです。


ギャンブルやUFOキャッチャーがそれです。当たるか当たらないか分からないけど、たまーに当たる。それが楽しくて仕方ないわけですね。ドーパミンのせいで。だから損してもハマっちゃう。
そして、開発側も生活がかかってるので、全力で「手に入るか入らないか分からない」を過激な演出で煽ってきます。

パチンコなんかもうもの凄いですよね。あれ、絶対外れるくせにわざとリーチって煽ってくる時がある。

「リーチ!!リーチ!!ドゥルルルル ドゥルルルル パインパインパイン デラデラデラデラ パカパカパカパカ」

「…ざんねん〜」

UFOキャッチャーもそう。クレーンが商品に降りていく時の、トゥイゥイゥイゥイゥイゥイ ピューーーー みたいな音は、期待感を高まらせちゃうんですよねー。


で、ここまでの話を聞いて、スマホゲーのガチャは、完全にギャンブルやUFOキャッチャーと同じ商法だとお分かり頂けたと思います。


そして「いいね」は、自分のした投稿に予想外のいいね数がつくと、これまたドーパミンがドバァーっと出て、「もっと反応が欲しい!!」となってしまうわけですね。


これらの刺激のヤバいところは、
「なんも手に入らない」とこです。
それなのにドーパミンをムダ遣いしているので、肝心な生産的行動(勉強、仕事、その他)にドーパミンを回す必要もなくなり、うへへへ〜きもち〜と超微量のラリってる状態になります。


もうちょい詳しく言うと、苦労もなく気持ちよくなっちゃってるので、わざわざ苦労して気持ちよくなるのが馬鹿らしくなっちゃうんですね。ドーパミンが出にくくなります。


ほんでもって、ヒトというのは刺激になれていく生き物なので、常時ドーパミンを垂れ流してると、もっと、もっとと、どんどん刺激を追い求めて止まらなくなってしまうんですね。

ここらへんはポルノ、アルコール、買い物依存なんかもそうです。

「人間は安易に手に入る強い刺激を得ると、依存になりやすく、ダメ人間になりやすく、長期的に見ると生産性を失いまくる」

ということを理解するべきだと思ってます。


ドーパミンが一日に出る量が決まっているとするならば、そこの出すタイミングを、勉強や仕事など生産的なエリアに割くと良いのではないかと考えています。


つまり、一日中スマホを見ていると、
「あ〜むなしいけどやめらんねーなあ だりいなあ でも、わざわざ苦痛を伴ってまで目標に向けて頑張るなんてしんどいこと、こんな微妙に気持ちいいぬるま湯に浸かってたらできないよ〜」

となってしまうので、スマホやゲーム、ポルノ、酒、ギャンブルといった、「弱いけどずっと持続してドーパミンずっと垂れ流し刺激」や、「強くて派手でドーパミン一気にドバドバ刺激」から身を離すことが大事なのではないかと。


ドーパミンの力というのは、ものすごいです。人間の欲求の力。我々は5m先のトイレに行くのがクソめんどくさいのに、6500km先のハワイにウキウキで行ける頭のおかしい生き物なのだと自覚しましょう。


そして、安易に手に入る快楽に身を堕とすのを控えましょう。


ドーパミンというのは、要は欲望に対してやる気を引き起こすために出るので、それを無駄遣いするより、日常に訪れる苦痛のタイミングを打ち消して行った方が遥かに生活の質は上がりますからね。


僕の場合は、最初はまず、「このレポートが終わったら、〇〇する」的なところから始めようかなと思ってます。トレーニングするとか。女の子に褒めてもらうとか。


また、他人のために頑張るのも、めちゃくちゃドーパミン出るらしいです。確かに、僕も料理なんかする時は、他人に振る舞う時はめちゃくちゃ作るの楽しかったりしますし、トレーニングを人に頼まれて教えるのも楽しいです。人に喜んでもらうとか、感謝されるのって、確かに何よりのモチベーションになったりしますもんね。


これを、ヘルプ何とかって言うらしいです。わすれちった。


そうやって最初少しづつ習慣づけていくうちに、どんどん楽しくなってきて、僕もトレーニングのように、良い歯車がガンガン回って、「これが終わったら〇〇」的な報酬がなくとも、勉強だのじぃぃぃぃ おちごとたのちいいいいいいいいってなっていけるんじゃないかなと思います。


とにかく、ドーパミンを安易に消費せず温存し、肝心要の苦しい時、「頑張りどころ」でドバドバ出せるよう、環境を整えていきたいところですね!

長くなったけど、読んでくれた方、ありがとうございました〜